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2017年7月11日 (火)

日本は何を目指すのか

今回のイギリス出張では、King's College Londonの大津先生、Imperial College of Londonの小野先生など海外でPIをしている先生方とお話する機会を得られました。

今日本の医学教育がどのような問題を抱えているのか、なぜ大学ランキングが落ちるのか、などはやはり海外で戦っている先生が一番良くわかっていると感じます。
文科省やAMEDの関係者も、世界で活躍している研究者から意見をもらってはいるようですが、それがまだ全然反映されてないですね。せっかく国民が自民党だけで物事を決めていけるような体制を作ってあげたのに、それを全く生かしてくれてないです。

日本がまずモデルにするべきなのは米国ではなくてイギリスのような国力が近い国であることが望ましいのではないか、ということ。
そして、イギリスの優れている点は、とにかく教育に力をいれていること。

これに尽きるかと思います。政府はお金がない、といいますが、イギリスだって似たような国力ですが、教育は非常にしっかりやっています。その分医療費をうまく削減したり、また、無駄な道路などつくったりしてません。いまオプジーボが70歳や80歳の人にがんがん使われていますが、オプジーボを一人一年間使用するお金があれば、本当は大学で助教を数名雇えます。イギリスは絶対そういうことはしないです。
ある程度の年齢になったら延命の治療は受けずに施設にいって静かに人生を終えます。僕はそうやって死ぬつもりだし、それのどこが間違っているのかさっぱりわかりません。そういう議論を票集めのために先延ばしにしていく国のやり方は本当にずるい。

大学のスタッフを理想的には倍、それが無理でも5割は増やし、医学部の中でも研究ができる人のみならず、教育や臨床ができる人をきちんと評価して、そういう人のキャリア形成ができる様にしてもっと分業していかないと。。。教授は本当に疲弊していて、頭で考えずに脊髄反射でものごとを決断していかないと仕事が追いつかないのが現状です。
20年前に米国に留学したときに、皮膚科は4-5名教授がいて、一人は臨床と学生やレジデントの教育しかしてませんでしたがそれでもきちんとrespectされていました。

さらに日本は関連病院の維持まで大学が請け負わないといけないので、めちゃくちゃやと思います。大学教授になったあとでいい仕事ができなくなっていく人がもの凄く多いわけですが、それはもちろん個人の責任が多いけれど、システムそのものにも無理があると思います。。。

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